2012年 10月 26日
去年、テーブルシンビの石田蘭園オリジナル育種系統「森の小人」シリーズがデビューしました。 このシリーズは父が2004年に交配した実生の中から選抜しました。 この交配はとても優秀で、かわいらしい花がたくさんでました。これらをシリーズ化して、世に出そうとシリーズ名を考えている時に、母が、「このシリーズの商品・花を通して、お客さんが森の中で風にそよぐシンビの姿を想像してくれるような名前がいい」というので、「森の小人」としました。 しか~し、何と②、「小人」が放送禁止語句だそうで、差別的解釈をされてしまうこともあるそうです。 いろいろ悩んだ挙句に、泣く泣く、「小人」のフレーズをあきらめ、今年から心機一転「森の精」として流通します。去年使ってくださった販売店の皆々様、かわいがってくださったお客様には混乱を招いてしまうかもしれず、大変申し訳ない次第です。 「もりのこびと」の響きが良かった~などと早速うれしいお言葉をいただいていますが、「もりのせい」もかわいがってくださいませ。 去年5品種がデビューして、今年は新たに5品種がデビューします。 (このシリーズは毎年少しずつ新しい品種が出ますので、お楽しみに♪) 今年出荷予定の品種を軽くご紹介。 まずは去年デビューした品種達。 森の精‘りん’ 森の精の特攻隊長♪耐暑性に優れていて、早くからしっかり咲いてくれます。小型でリン数がのるピンク花はそうそうありません。そして、花持ち抜群!テーブルシンビ栽培の入門編にはおすすめの品種です♪ 森の精‘ゆうゆう’ しんびすとイチオシの森の精です♪初花を見た瞬間にそのかわいらしさに衝撃がはしりました。‘ゆうゆう’は花のかわいらしさも去ることながら、全体的に素性がいいんです♪茎は放っておいても真っ直ぐ自立しますし、葉も細めでかさばりません。花持ちも抜群で、「ニッキ」のような香がします。‘ゆうゆう’も栽培入門におすすめです♪ 森の精‘あい’ そばかす美人のような森の精です。小輪で丸弁のかわいらしい花と、かさばらない葉で室内に具合よく置けて癒しを与えてくれます。‘あい’は森の精の中でも特に花上がりが良く、小さな株でも花がきます。なので、ご家庭でも、花が咲く可能性特に高いです(森の精は基本的に開花率高いですが)♪こちらも栽培入門におすすめです♪ 森の精‘うらら’ 長身美人の森の精です。森の精の中でも花茎が伸びるタイプで、高さをお好みに方にお勧めです♪葉は立葉でしゃきっとしていて、全体にきりっとした姿になります♪切花にしても茎が長いので好きな長さで使えて便利ですよ。僕は‘うらら’を見ていると、いつも江戸時代の浮世絵にでてくる美人達が脳裏に浮かびます。 森の精‘きき’ 紅一点ならぬ、緑一点の森の精です。森の精唯一の緑花。実は、実生が初めて咲いた時、一番最初に咲いたのがこの‘きき’でした。その時には光線と低温であまりきれいではなかったんですが、父が、「この花はきれいに咲かせられるぞ!」といって、一年後、本当にきれいに咲かせてみせてくれた時には、その魅力に驚きました。見れば見るほどにひきこまれていくような、そんな魅力があります。ただ、‘きき’はきれいに咲かせるのがとても難しいので、ご家庭で栽培される場合は、茶色っぽく咲くかも~と思っておいてください。きれいに咲かせたいかたはご質問を♪ちなみに栽培自体はすごく簡単で、そうゆう意味では栽培入門におすすめです♪ お次は、今年デビューの子達。 森の精‘なかよし’ この名前は仲良くしてくださっている山梨県のお花屋hanautaさんが命名してくださりました。なんと、このhanautaさんが来月ご結婚なさるそうで(おめでとうございま~す!)♪めでたいお祝いに素敵な‘なかよし’をプレゼントしちゃいますよ~♪‘なかよし’も森の精の中では長身美人の種類に入ります。とても丈夫で花上がりも抜群です。花持ちも良いので長く楽しんでいただけると思います。 森の精‘ふっこ’ 淡いピンクでふっくら咲く様から‘ふっこ’と名付けました。これは実は、地元高知県西部・幡多地域を活性化するべくいろんなイベントを企画運営しているNPO、FUCCOともかけていて、はたフェスなどでも仲良くさせてもらっているチームFUCCOへのエールでもあります。‘ふっこ’はその花型が何ともかわいらしく、花持ちもとても良いです。葉がコンパクトで、葉と花のバランスがすごくいいです。強健なので、栽培も簡単で、入門編におすすめです♪ 森の精‘しゅしゅ’ 超個性的な森の精です。‘しゅしゅ’は白い丸弁にユニークな模様でピンクの縁取りのリップ。そして超コンパクトは葉姿で全体としてとてもコンパクトな姿です。しんびすとのてーぶるしんびコンセプト「小さくて力強い」を体言してくれているかのような品種です。今年の活躍に期待大♪きっとファンができる予感♪ 森の精‘のぞみ’ 小型シンビジュームで淡いピンクのカップ咲きで全体に優しい花。理想を叶えたかのような花です。他の品種とは若干質感の異なる花びらで、薄く繊細な絹のようで、よく見るとキラキラ光って見えます。葉は結構旺盛にひろがりますので、バランス良く育てるにはコツが入ります。花上がりは抜群で、毎年の開花率はかなり高いでしょう。現在、女性人気No.1の森の精でしょう。 最後が、森の精‘かれん’ この花は画像が手元にないので、残念ながらご紹介できませんが、出荷を楽しみにしていてください。今、たくましい花芽から蕾が頭をのぞかしそうになっています。12月中旬からの出荷となりそうです。少ししか生産していないので、手に入れられた方はラッキーかも? 森の精シリーズはどれも基本的に強健で栽培しやすい品種を選んでいます。また、品種と地域によりますが、地植えにも耐える耐寒性をもっている森の精もいますので、お楽しみの幅がさらに広がっていけます。 今年、「森の精」が全国各地でどんな物語を生んでくれるのか楽しみです♪ 出荷がんばるぞーー!!
by cymbist
| 2012-10-26 21:45
| シンビ
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