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そらの向こう側 ~Life of Cymbist~

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2013年 11月 01日

テーブルシンビ 森の精‘ふっこ’

いよいよ今日から11月に突入です。

しんびすとにとって、11月12月は戦場ですので、背筋をぴんと伸ばして、仙人のように駆け抜けます(笑)

今年は出荷を早められるようにと春の加温タイミングや芽のタイミングなどを調整していたのですが、さらに夏の過酷な暑さと秋の冷え込みの緩さで、何とも想定以上に開花が早く、今からどんどん出荷していける状態にできました♪

今年世に送り出すシンビ達は農場に全72品種あります。
いろ~んなかわいいシンビ達がいるので、こちらでもできる限りの紹介をしていきたいと思います。

まずは、今冬イチオシテーブルシンビからいきまっす♪

『テーブルシンビ 森の精‘ふっこ’』

テーブルシンビ 森の精‘ふっこ’_d0173438_227519.jpg


ふっくらかわいいこ♪で「ふっこ」と命名しました。
コンパクトで、カップ咲きの淡目のピンク花です。
バランス良くて、とっても丈夫な品種なんですよ♪
ちょうど、地元で仲良くしているNPO法人FUCCO(高知県西部の幡多郡でいろんなイベントの企画・運営などを行っている)を応援する意味も込めています♪

「ふっこ」については個人的にも少しゆずれない思い入れがあります。

実は、この花を生産鉢で初めて見たのが2011年の11月のことでした。
2011年3月11日に未曾有の大震災・東日本大震災が起こり、日本は混乱と不安の中にありました。
僕はこうゆう時こそ、「花の力」で人々を元気づけたいと思い、あの手この手で被災地へ花を届ける方法をとりました。
ただ、忙しさにかまけ、被災地へ足を運ぶこともできず、「自分はやれるすべてをできたのか?」と何とも心の中にしこりのようなものが残った感じがしました。



自分が命をかけて作っている花。

「花の持つ無限の力」を信じて生業とすることを決意した。

いつでも、花というモノを届けるだけでなく、そこで「心が動く瞬間」を演出できる仕事がしたい。



何だか痛烈な思いが心を巡りました。


その年の初冬、ふっこの初めての花が農場の翌年出荷用のハウス内で8本ほど咲きました。
その花を見た時、そのかわいらしさに、とても和み、勇気づけられ、優しい気持ちになりました。

ふっくらかわいいこだね♪
ふっこ。。そう、「復興」の願いも込めて、そんな名前がいい。


高知県は、南海トラフ沖地震の想定津波被害は全国最悪の34m、死者5万人と発表されている。
生まれ育った家と土地、隣人達との死を覚悟して生きている人だったいる。
高知県に限ったことじゃなくて、日本どこにいても、なにかしらの災害の可能性はある。
加えて近年の異常気象で、何が正常だかもわからなくなりそう。。

そんな日々の中だから、地球の大地の上だから。
何があったって、「がんばっていこうよ」♪
笑顔咲かせていこうよ♪

そんな思いを「ふっこ」という花にのせて♪

テーブルシンビ 森の精‘ふっこ’_d0173438_22344335.jpg


ふっこは優しい花です。
     笑顔の花です。



昔の森の精の記事も興味ある方は見てください♪
http://cymbist.exblog.jp/17060574/

by cymbist | 2013-11-01 22:36 | シンビ


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