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そらの向こう側 ~Life of Cymbist~

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2010年 09月 23日

感染列島2010夏②

本日、秋分の日。
秋分の日を中日として、前後3日合わせた7日間を彼岸というらしい。
彼岸といえば、お供え物のおはぎっしょ!
ウチのばぁちゃんのおはぎは日本一っす!

さて、感染列島第2回は滋賀県甲賀市信楽町で陶器鉢の製造をされている㈱加陶さん。
近年、洋蘭の鉢物では、陶器鉢に入れて価値をつけることが主流となっている。
現在のライフスタイルの中では、モダンと安易に解釈されやすいモノクロなものが一般的と
されているが、僕はやっぱり日本の各地で試行錯誤され、進んできた焼物としての陶器鉢も好きだ。

せっかく「鉢物(ハチモノ)」と言ってるんだから。
鉢にも思いを!鉢にも物語を!

そんな思いを感じたくて、信楽町の㈱加陶さんを訪ねた。
わずかに3時間くらいの時間だったとは思うけれど、その間、加藤善久社長、加藤恵子さん、
デザイナーの仁村さんの3名が相手してくださり、それぞれの思いを伺うことができた。

特に、感動したのは善久社長の陶器に対する情熱。ビジネスに対するこだわり。
今現在、洋蘭鉢物が立っている状況を考えた上でも、共感できることがいくつかあり、今後
思いのこもった商品作りに一役かってくれそうな予感がした。


加藤恵子さんも恵子さんなりの思いで信楽焼という文化的地場の上に立ち、自身の取り組みたいことを新しいブランド「プラスガーデン」としてさらに昇華させて取り組もうとされている。
ご興味ある方はhttp://www.plusgarden.jp/index.htmをご覧ください。


焼物を取り巻く環境もとても大変な状況だと思う。
けれど、意識あるモノ作りを継続して、何とかこの時代を乗り切る。そんな気概に共感した。

今後、石田蘭園×加陶で感動につながる「鉢物」表現を目指していきましょう!

# by cymbist | 2010-09-23 14:02 | 共達
2010年 09月 22日

感染列島2010夏①

大分、涼しくなってきた。
ここ高知県宿毛市は明日の雨を境に、さらにぐっと温度が下がるみたい。

毎年、この時期はここぞとばかりに動くから、何かと多忙な時期。
ま、見事に1か月前の出来事を書いてしまってるけど、お付き合いくだっさい!

さてさて、8月最大のイベント?は何といっても10日間の全国行脚。
カーナビなしで全国車でまわった。10日間で走行距離3000km超え!
今回は営業、資材の打ち合わせ、交流会、セミナー、デザイナーとの打ち合わせ、知人との飲みなど、盛り沢山。
僕は2日自分のシンビに触れなかったら、シンビシック(自分のシンビに触りたくてしょうがなくなる)になる。
なので、シンビの話をしまくって平静を保つ(笑)
全国にシンビファンを増やそうの旅。題して感染列島2010夏(来年もやる気満々)。
ちょこっとかいつまんでみよう。


第2回花き業界交流会
長崎県ワイルドプランツ吉村の吉村圭さんの呼びかけのもと、花き業界に関わる様々な人達が集まり、交流する会に参加してきた。
吉村さん曰く、「近い将来、2代目3代目の人達が中心となって行動を起こさなければいけない時がきっとくる。その時に、声をかけあえる人をより多く知っていた方が良いだろうから、その知り合える場、また、日頃、なかなか思うように発言できない人達が自分の意見を積極的に言う場があれば良いなと思って始まったこと。」だそうだけど、この集まり、皆さんの意識がとても高いと思う。

いや、意識の高い人達が集まっていると思う。

育種家、種苗メーカー社員、生産者、研究者、市場、卸屋、花屋など、さまざまな立場で花き業界に携わっている方達が集まっている。
今、何かの事業に着手している訳じゃないけど、あの場の熱量はすごい!

喧嘩も上等だと思う。

それでも花に関わりながら飯食っていけたら幸せやろ~がって人達の集まりな気がする。
第3回も参加したい!

こうゆう場はこれからもっと増えるべきだと思う。
そして、単なる井戸端会議じゃなく、いろんなムーブメントの火種になるような集まりであってほしい。

次回は、1月東京で開催予定!

# by cymbist | 2010-09-22 20:31 | その他
2010年 09月 15日

沖ノ島アートプロジェクトVol.2

さかのぼること1か月(笑)

宿毛湾に佇む沖ノ島で「沖ノ島アートプロジェクトVol.2」なるイベントがあった。
僕は、共達のキャンドル職人・村山さんに便乗して、見に行ってきた。
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「キャンドルナイト見たいなぁ」くらいの気持ちで行った沖ノ島。


島に着いたら、今回参加されているアーティストの皆さんの生活する家に。
皆にあいさつしながら、若干花職人状態の自分にちょっととまどった。
けれど、花という生き物を相手にしていることに、皆とても興味を持ってくれたみたいで、何だかうれしい気分だった。
全然違うジャンルの人たちのコメントに、早速刺激うけまくり(笑)


現地に着いてわかったことは、島でアートのイベントをするということは簡単なことじゃないってこと。
事実、アーティストの皆はなかなか作品の制作に着手できないでいた。
だから、まずは「島に馴染む」「島の人と親しむ」ことから取り組んでいた。


「島に行きました~、アートしました~」じゃない、この現実に僕は感激した。

考えたら、当然のことかもしれない。
島の人達がアートに抵抗感がないはずない。
「ワシらの生活を放っておいてくれ」というのが、当然の主張だろう。

そこに飛び込むアーティストと島の人達が交わる時、どんな表情が生まれるのか。

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アーティストと島民だけでなく、今回のイベントを企画した浜田さんや、学生ボランティアの皆もそれぞれの思いがあった。
感動したのは、人同士のせめぎ合いの中でどうやったらうまくいくんだろうかと真剣に向き合おうとしていた学生がいたこと。
この便利な時代、面倒くさいことなんてやめちゃえばいいって思ってる子達ばっかなんじゃないかって僕の先入観は見事にぶち破られた。
アツいヤツおるやん!!

僕らが泊った家も、空家で、このイベントのために学生ボランティアの皆が先に島に入って掃除をして住めるようにしてくれたらしい。

この小さな島に、いろんな思いがつまってるんだ。



アートするって、僕はすごく人間らしいことだと思う。
アートに対して抵抗感があるのも、人間らしいことだと思う。
この間に起こる摩擦と向き合っていくこともまた、人間らしいことだと思う。

摩擦が起こるから居場所ができるんじゃないかってよく考える。


人とアートの現代的なあり方。島のアートプロジェクトにはそのヒントがある気がする。



それは、僕がいつも考える人と植物のあり方にもつながることがあるんじゃないかと。

花生産はある種のアートだ。

そのヒント探しに、今度の連休を利用して、瀬戸内国際芸術祭に行ってきます。
楽しみ。


写真は、島の集落全景と目的のキャンドル。
キャンドルも強風で四苦八苦しながら皆で点灯した。
うまく点いている時間は短かったけど、僕は皆で点けたあのキャンドルを忘れんろうな。

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あと、もう1枚、絵かきのげんめいさんの絵。
この絵から飛び出してきそうなくらい素敵なげんめいさん。
この絵のチカラで素敵な笑顔が生まれた。


沖ノ島、また行くぜ!!

# by cymbist | 2010-09-15 10:26 | イベント